今日はTOEIC Part6の解き方やおすすめ参考書を紹介します。Part6は「長文穴埋め問題」で、Part5とPart7のちょうど中間のような形式の問題です。
2016年の新形式から、以前の12問から16問へと問題数が増加しました。また、「文書内の空欄に最も適切な一文を選ぶ設問」が加わり、より一筋縄ではいかなくなった印象です。
私はTOEIC900点台ですが、それでも時には全16問中4問ぐらいミスすることもあります。難易度が高めのパートです。
それでは、私の使っているPart6の攻略法とコツを説明します。
Part6 攻略のコツ
基本的には上から読んで解答する
最近はあまり見かけませんが、昔のTOEIC対策参考書などを見ると、Part6は「空欄のある文章だけ読んで解答できる」などと書いてあるものもあります。
私も含めた凡人が上記のようなテクニックを試みると、文章の意味が取れずに、結局何度も読み返す羽目になります。
上からきちんと文章全体を読んで答えましょう。おそらく裏技のような時短テクニックは、問題作成者もできないように対策していることと思います。
Part5でも同じですが、基本的には文法と文脈両方から文章にあたって答えを選ぶのが良いと思います。
「文書内の空欄に最も適切な一文を選ぶ設問」は、全文読んでから解く
新形式から加わった「文書内の空欄に最も適切な一文を選ぶ設問」に苦手意識のある人も多いと思います(私もですが)。
個人的には、文章全体の文脈が理解できてから、空所補充に取り組んだ方が解きやすいです。
Part5の短文空所補充と同様、文章全体の意味が取れていないまま、空欄のある箇所だけを見て答えると、不正解のものを選んでしまうことがあります。念のため私は文章全体を読んでから取り掛かります。
文章の終わり、関係のない箇所は読まない
上から設問を解いていき、一つの文章のすべての設問(4問)が解き終わったとします。
文章によっては、最後の方で「I’m looking forward to hearing from you:あなたからのお便りを楽しみにしています」のような、お決まりの文言が残っていたりもします。
そんな感じの、明らかに解答に関係ない箇所は訳さず無視して次の文章に進みましょう。
TOEICでは、必要なところをしっかり読まなくてはなりませんが、細部を読み過ぎると時間が足りなくなります。
高い点数を取るためと割り切って、要領良くリーディングセクションの75分間を駆け抜けましょう。
Part6 おすすめの勉強法
パート6は冒頭で述べたとおり「長文穴埋め問題」であり、パート5とパート7の中間のような形式です。そのため、語彙・文法・長文読解のトレーニングが効果的です。
語彙・ボキャブラリーを増やす
英単語アプリ「アルクPowerWords」シリーズ
私はこれまでに英単語を約12000語覚えました。そのボキャビルに使用したのは「PowerWords」という有料iPhoneアプリです。
このアプリには、SVL12000というアルクが厳選した頻出英単語12000語がレベル別に収録されています。コツコツ勉強することでダブりなく語彙を増強していくことができます。
シンプルな作りのアプリですが、ネイティブスピーカーの読み上げ音声や例文、覚えていない単語だけ学習できるブラックリスト機能が収録されています。スラスラと暗記していくことができます。
英文法を学ぶ
文法テキスト・アプリ「Grammar in Use]
私が英文法の習得に使用したのは「Grammar in Use」という世界的ベストセラー参考書兼問題集です。
書籍版でももちろん良いですし、より手軽に学べるアプリ版もおすすめです。これ一つでTOEICレベルの英文法知識は充分身に付きます。むしろちょっとオーバースペックかもしれません。
Part6の英文でトレーニングする
英単語と英文法という基礎力を積み上げると同時に、パート6の英文を使用して実践的な学習をします。
パート6は長文問題と言ってもそれほど文章は長くありませんし、1回のテストでたった4文書しか収録されていません。そのため「ただ解いて終わり」のような勉強法ではもったいないです。
パート6の文章一つ一つを無駄にせず、問題を解いた後にトレーニングを通してより深く学びましょう。
音読練習が効果的
音読と聞くと、ちょっと面倒くさいと感じるかもしれません。
しかし、例え小さな声でも、読み上げることで英文の構造や単熟語の意味をしっかりと頭にインプットできます。また音読には、英語を返り読みせず、語順通り読めるようになるというメリットもあります。
他にも、実際に発話することでスピーキングの練習になり、ひいてはリスニング力の向上にもつながります。良いことだらけなのです。
おすすめの「音読」やり方
公式問題集を使う方法
TOEIC対策として音読練習を行う場合、まず一つの方法に解き終わった公式問題集の復習があります。このやり方では、公式問題集の文章を見ながら、音声をお手本にしつつ真似して読んでいきます。
日本語訳や語注を参考にしよう
公式問題集には日本語訳のほか、語句や表現の解説もついています。分からない部分は確認しましょう。最終的には文章の内容をきちんと理解し、スムーズに読めるように練習します。
デメリット:PART6の英文音声が無い
しかしながら、公式問題集を使う方法にはちょっとした欠点があります。それは、リーディングセクションの英文音声はCDに収録されていないということです。
CDに収録されているのはリスニングセクションの英文だけですから、会話表現でない文章を音読する場合には違う教材を使う必要があります。
スタディサプリEnglishを使う方法
私が音読練習に使っているのは「スタディサプリ ENGLISH TOEIC対策コース」です。このアプリならば、パート6の例文を使って音読できる機能を備えています。
多機能なので便利
Part6・7の英文を、お手本の音声付きで音読練習できます。速度調節や録音機能も付いていますし、何よりスマホで手軽にできて便利です。
- パート6の例文と日本語訳を一画面で確認できる。
- お手本音声つき、速度を3段階調整できる。
- 自分の声を録音し、見本と比較できる。
デメリット:有料アプリなので費用がかかる
欠点としては、有料アプリということで、月額2980円(税抜)かかります。しかしその分、機能やコンテンツの内容は文句のない出来です。
音読のほかディクテーションやシャドーイングなど、パート別に異なるトレーニングが可能です。
TOEIC対策がこれ一つで済むので、費用的に許容範囲ならばオススメです。以下に使い方や感想を書きましたので参考にどうぞ。
Part6対策 私が使用した教材
パート6の対策本は、基本的にはパート5と同じものを使いました。パート6ってパート1と同様に、問題数が少ないので、このパートに特化した評判の良い参考書が少ないんですよね。
1駅1題 新TOEIC TEST文法特急
発売から長い時間が経っていますが、今でも人気のあるPart5・6対策の定番と言える参考書です。問題1問に対して詳しい解答方法の説明があり、正解・不正解の理由も詳しく解説されています。
収録問題数は多くないですが訳文も付いているので、パート対策がまだ充分でない・苦手な人にお勧めです。価格が比較的安く、大きさも文庫本サイズなので手軽に使えます。
新TOEIC test文法特急2
上記「文法特急」の続編です。こちらも質が高く評判の良い参考書です。青色の1冊目が終わった後、この本で練習問題をこなせば、徐々にPart5・6の理解度が高まってくると思います。
本の内容・サイズ・価格等に、前作と大きな変更はありません。
TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6
上記2冊等をやりこんで「結構できるようになったぞ」と勘違いし始めたら、この900点特急の出番です。
誤答データに基づく上級者の弱点問題を厳選したとのことで、難易度は非常に高く、私も初挑戦では半分も正解できなかったです。
問題のレベルは高いですが、解説の分かりやすい良書です。TOEIC700点レベルからお勧めです。
しかしリーディングセクションを通して高得点を取るためには、ここでの大きな失点を避けつつ、速やかにPart7に進んでいく必要があります。
今日紹介した私のやり方が参考になれば幸いです。
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