旺文社から発売されている「スコアが上がるTOEIC L&Rテスト本番模試600問(改訂版)新形式問題対応」を解きました。本書の特徴や、模試の難易度をレビューします。
参考:私のTOEICスコア
私は2017年7月に公開テストで910点を取得、2018年7月のIPテストでは865点という結果でした。大体900点ぐらいの実力だとみなしてもらえればと思います。

「スコアが上がるTOEIC L&Rテスト本番模試600問」の特徴
この本は、ただ単に模試3回分が収録されているだけでなく、学習に役立つコンテンツが複数収録されています。簡単にコンテンツを紹介していきます。
問題冊子とCD3枚
TOEIC公式問題集や本番とよく似た問題です。CDの音声も公式問題集と同じようなクオリティです。
難易度に関しては後述しますが、若干難しめです。
詳細な解答・解説&重要語句
「解答・解説」編はTOEIC公式問題集と同じような作りです。
問題文や選択肢の日本語訳や、正解・不正解の詳しい解説、本文に登場する重要語句が記載されています。レイアウトも不便な点は特に無く、答え合わせもストレスなくできます。
模試徹底活用法
模試を解く上での準備や心掛けが記載されています。また学習スケジュールの立て方も解説されています。
高得点取得者の模試活用法
濵﨑潤之輔(HUMMER)さん、Rabbitさん、矢島晶さんという3名のTOEIC990点取得者の模試を使った学習法が、インタビュー形式で紹介されています。
自分よりも点数が高い人の勉強法や本の使い方を知ることは、スコアアップやモチベーションアップに役立つと感じました。
特別冊子「ニガテ克服BOOK」

自分の苦手分野を分析できます。
パート別に苦手分野を発見・分析できる「ニガテ克服BOOK」なるものが付属しています。
模試のセットを解いた後に、不正解だった問題をチェックしていくことで、自分の苦手分野が分かります。また、苦手分野を克服するための攻略法やコツも記載されています。
上述したTOEIC高得点取得者3名(HUMMERさん、Rabbitさん、矢島晶さん)の苦手克服法も載っています。
私の点数・難易度の検証
以下は実際に私が3回分の模試を解いた結果です。スコア換算の点数は、本書に記載されている「予想スコア換算表」に沿って算出したものです。
模試 第1回
素点 | スコア換算 | |
Listening | 80 | 445 |
Reading | 84 | 450 |
TOTAL | 164 | 895 |
模試 第2回
素点 | スコア換算 | |
Listening | 83 | 445 |
Reading | 83 | 435 |
TOTAL | 166 | 880 |
模試 第3回
素点 | スコア換算 | |
Listening | 84 | 450 |
Reading | 87 | 445 |
TOTAL | 171 | 895 |
解いた感想
全3回の模試を受けた結果、予想スコアは全て900点近くということで、本番の結果とほぼ同じ点数となりました。
以下に、具体的な感想を記載しておきます。
リスニングセクションPart3・4の難易度が高い
Part1・2は公式問題集と同じような難易度だと感じましたが、Part3・4は明らかに難しいです。
会話の内容に、日付や数字などの細かい情報が入っていて、選択肢の内容も近くて紛らわしいものが多い印象です。また会話の展開も、公式のようにシンプルではありません。
私は公式問題集だとリスニングで9割ほどの正解率なのですが、この模試だと8割前半です。
高い難易度はスコア換算に考慮されている
とは言え、この本の「予想スコア換算表」には、その難しめの難易度が考慮されているようです。ですからスコアの想定をする上では特に問題ありません。
リーディングの難易度は公式とほぼ同じ
リスニングの問題は、公式と比べて若干クセがあると感じたのですが、リーディングは公式とよく似たオーソドックスな問題である印象を受けました。
私の正解率も、公式を解いた時とほぼ同様です。もしかすると公式よりも数分早く解き終わったので、若干易しいかもしれません。
文章のストーリーもTOEICでよく見かける、ありがちな展開であり、良い意味でクセがありません。
まとめ
ということで、今回は「スコアが上がるTOEIC L&Rテスト本番模試600問」を実際に解いて、難易度や感想をレビューしてみました。
まとめると以下のようになります。
- リスニングのPart3・4が公式問題集より難しい。
- リーディングは公式問題集と同レベル。
- 予想スコアは正しく算出される。
- 模試3回分だけではなく、付録が充実している。
総合的には、おすすめできる模試本だと言えます。この記事が参考になったらうれしいです。