こんにちは、リーディングよりもリスニングの方がスコアが高いEIGOBOYです。
私は今まで、TOEICのパート別に攻略法やテクニックを紹介する記事を書いてきました。
今回はちょっと趣向を変えて、TOEIC910点を取るまでの学習を振り返り、リスニング点数アップに効果のあった対策や勉強方法を、重要度でランキングしつつ学習の流れを紹介したいと思います。
残念ながら今日紹介する勉強法は、どれも魔法のように即効性があるわけではありません。しかし確実に成果が出る方法であり、結果的には最短でスコアアップできるやり方です。怠け者で無駄な努力が嫌いな私が言うのだから間違いありません。
そんなわけで、私がやってきたTOEICリスニング勉強法、いってみましょう~
英単語を覚える
リスニングの勉強に、なぜ英単語?と思うかもしれませんが、必要最低限の英単語のインプットが無ければ、音声を聞いても理解することはできません。
逆を言えば、たくさんのボキャブラリーがあれば、会話の中で知っている単語を拾うことができるので、それだけでもリスニングのスコアが上がります。
TOEICに必要な単語力は?
具体的にTOEICで高得点を取るために、どれだけボキャブラリーが必要なのかというと、私の感覚ではズバリ9000語です。多いようですが、決して無理な数字ではありません。
スコアは語彙に比例する
そもそも9000語というのは、900点以上のハイスコアを取るために必要な語彙です。目標点数が900点未満の方は、そんなに覚える必要はありません。まずは低いレベルからコツコツとボキャビルしていけば、着実に点数が上がってきます。
「SVL12000」リストを活用
ちなみに、私は語彙増強のために「SVL12000」という重要英単語リストを活用しています。SVL12000って何じゃい?という方は、以下の記事をご覧ください。
SVL12000は、頻出単語を1000語ずつ12レベルに分け、全12000語収録しています。9000語(レベル9)まで覚えれば、TOEIC的には充分な語彙力をつけることができたことになります。
効率の良い英単語の勉強法は?
私は語彙増強にアプリを使っています。具体的には前述したSVL12000リストを収録した「アルクPowerWords」です。
有料のiOSアプリですが、ネイティブスピーカーの発音音声や例文、まだ覚えていない単語をリスト化できるブラックリスト機能が付いているので効率よく暗記できます。
文法を一通り覚える
英単語同様に「リスニングと直接関係ないじゃん」と思われるかもしれませんが、文法力もリスニングに必要不可欠な能力です。
ハッキリ言うと「単語力」と「文法力」が、TOEICスコアアップにおける最重要トレーニングなのです。この2つの能力さえ高めれば、パワープレイ(ごり押し)で、テストも何とかなってしまうのです。
効率の良い文法勉強法は?
私が英文法学習に活用したのは「Grammar in Use」アプリです。世界的ベストセラー英文法書のアプリ版で、有料ですが文法項目がイラスト付きで解説されていて、またゲーム感覚で練習問題に取り組めます。
このアプリで一通り学習すれば、TOEICレベルならば十分な文法力をつけることができます。
長時間リスニングする
さて、単語力と文法力を身につけたあなたが、次に取り組むべきはリスニングの実戦練習です。
実際に英語音声を聞き、内容を理解する訳ですが、これまでの学習で単語力と文法力がきちんとついていれば、基本的には小細工は要りません。簡単な内容であれば、聞き取れるようになっているはずです。
そして、これからはたくさんの音声を聞いて、45分間のTOEICリスニングセクションに耐えうるスタミナを養います。
YouTubeは無料のリスニング教材
リスニングの実践トレーニングに、私が活用した勉強法の一つがYouTube動画です。YouTubeには幅広いカテゴリの英語動画や、ライブ配信チャンネルがあります。
その中で、自分のレベルにあった物(聞いて理解できるもの)をひたすらに聞きます。
好きな英語動画で習慣づけ
最初は、5分もしないうちに脳が疲れてしまうかもしれませんが、自分が興味を持てたり、楽しめる動画を毎日見ていれば、だんだんと疲れなくなってきます。
ちなみに私の場合は、以下の参考記事に挙げたような英語学習用のチャンネルや、ニュース系のチャンネルを好んで見ていました。
公式問題集で予行演習
TOEICリスニング45分間のスタミナがある程度ついたら、いよいよ本番に向けての最終調整をしましょう。
公式問題集で実践練習
実際に公式問題集を解き、TOEIC試験の流れや話の展開に慣れ、先読みのやり方などのテクニックを本番を想定して実践します。今まで蓄えた知識を100%発揮できるよう、念入りに下準備をするイメージです。
「先読み」は必須テクニック
ちなみに、私がリスニングセクションで行っている「先読み」テクニックは以下の記事です。いろいろなやり方を試した結果、編み出した最善の方法だと自負しています。
音読やシャドーイングが効果的
そして公式問題集を解いた後は「解答・解説編」にあるスクリプトを読み、可能ならばCD音声を聞きながら合わせて音読したり、シャドーイングするのもおススメです。
声に出して読み上げることで、TOEICの文章が頭にスッと入ってきますし、スピーキングの練習をすることで、リスニング力も向上します。
公式問題集のリスニング音声やスクリプトは、本番と同じ形式ですから全く無駄な部分がありません。問題を解くだけでなく、勉強に利用し尽くしましょう。
英会話フレーズをインプット
英会話に頻出の表現やフレーズを暗記するのも、リスニング(主にPart2)の点数アップに効果的です。
私の場合は、瞬間英作文のトレーニングをしながら、以下の市販テキストを使ってフレーズを覚えました。
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
- 会話できる英文法大特訓
- 瞬時に出てくる英会話フレーズ大特訓
- 絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編
各教材の詳細や感想は、以下の記事で触れていますので、あわせてぜひどうぞ。
また、「Real英会話」や「Memrise」という英会話フレーズ学習アプリも継続して利用し、少しずつインプットしています。暗記したフレーズのストックが増えれば増えるほど、リスニング力も向上します。
オンライン英会話でリスニングを得意分野に
絶対にオンライン英会話をするべきだとは言いませんが、私の場合は英会話を経験したことで、リスニングが得意分野になりました。
オンライン英会話は、もちろんスピーキング力向上に役立つトレーニングなのですが、スピーキングの練習はすなわちリスニングの練習でもあります。
発音できれば聞こえる
私が発音の基礎を学んだ参考書「英語耳」でも「自分の口から出せる音は、容易に聞き取ることができる」と記載があります。
またオンライン英会話では、自分が話すことはもちろんのこと、相手の講師が話している内容を真剣にリスニングする必要があります。
一方的にこちらだけが話すというシチュエーションはありません。このような双方向のコミュニケーションが、自然にあなたのリスニング力をアップさせるのです。
「ネイティブキャンプ」を活用
ちなみに、私は4か月間「ネイティブキャンプ」で毎日レッスンを受けまくり、リスニングを得意分野にしました。
定額でレッスン受け放題ですから、学生さんだったり、時間に融通が利く方に特におすすめの英会話スクールです。
リスニング勉強法 まとめ
今日は、TOEIC900点を達成するまでに、私がこれまでやってきた学習法を紹介しました。効果のあったものから順番にまとめると以下のようになります。
- 語彙力を増やす
- 文法力をつける
- リスニング時間を増やす
- TOEIC本番の問題に慣れる
- 英会話フレーズを覚える
- オンライン英会話をやってみる
まずは単語力と文法力
繰り返しになりますが、特に1と2のインプットは英語力の根幹ですから欠かせません。基礎知識のインプットをおろそかにしたまま、問題練習をやっても効率が悪いです。とにかく「単語と文法」これに尽きます。
YouTubeと公式問題集でトレーニング
3と4の実践練習も高得点を目指すなら必須です。英語のことわざにも「Practice makes perfect:練習が完璧を作る」とありますし、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず(孫氏)」とも言います。予行演習をしっかりしておくのが昔から勝利の秘訣です。
英会話フレーズ学習とオンライン英会話
そして時間的、経済的に可能であれば、5と6の英会話学習も取り入れてみてください。やっぱり、一度英会話を経験してみると、その後の英語学習にも良い影響があったように思います。
特にTOEICは実用的なビジネス英語のテストなので、英会話で学んだことが無駄にはなりません。未経験や初心者の方にもおすすめですよ。