こんにちは、楽しく英語を学べるアプリをどん欲に探し求める男「EIGOBOY」です。
今回は、語学学習アプリの「Memrise(メムライズ)」を紹介します。私は無料版のほか、課金してPro会員(有料版)として使ったこともあります。
今日は無料版をベースに、有料会員の機能も分かる範囲でレビューしていきますので、参考にしてみてください。
Memriseの特徴

エイリアン?を育てます
英単語・英会話フレーズを学習
「遊ぶように学ぶ」と公式ページにあるように、簡単なゲームを繰り返しながら、独学で英単語や英会話フレーズを暗記できます。
ちなみに、ライバルとして人気の1・2を争うと私が思っている「Duolingo」は、英語のしくみ(文法)を学んだり、発音練習を通して総合的に学習するアプリです。
アプリ(iPhone・Android)とパソコンで利用可能

全体的に宇宙っぽいイメージ
スマホアプリ(iOS、Android)でも使えますし、パソコン(Web)でも使えます。しかし、アプリとWeb版では少し機能面で違いがあります。ちなみに、私が使っているのはAndroidアプリ版です。
無料使用可。有料(Pro)機能もある

学習方法は複数あります
無料版だといくつかの機能が使用できません。
しかし無料版でも充分なボリュームがありますし、基本的な学習は問題なくできます。また、無料でも有料版の機能を時々お試しで使えることがあります。
最初はロックがかかっていて進めない?
課金をせずにアプリを使っていると、初めのうちは単元にロックがかかっていて、先に進めません。
一見、「有料版でないと、この先は使えないのかな」と思いましたが、各レベル最初の単元だけを勉強していたら、ロックが解除されて先に進めるようになりました。
詳しい仕組みはよく分かりませんが、とりあえずできる単元だけやっていると、そのうち解除されます。
Memriseの使い方

ひたすら単語とフレーズ学習
Memriseの基本的な使い方は、以下のとおりです。いたってシンプルです。
- 新しい単語やフレーズを覚える
- 繰り返し復習する
- 各レベルの単元を進めていく
学習の流れ(英語コース・無料会員)
以下は無料版でできる、英語コースの具体的な学習の流れです。
ちなみに、英語以外にも韓国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・ロシア語・アラビア語が学べます。パソコン版には、言語以外のコースもあります。
イギリス・アメリカ 2コースから選択
英語のコースは、イギリス英語とアメリカ英語に分かれていて、どちらでも選べて、途中からでも変更できます。
もちろん、2コース同時進行で学習することも可能ですが、発音などが異なるので混乱します。好きな方をメインに進めていくのが良いでしょう。
レベル(難易度)を選択
英語のコースは、7つのレベルで構成されています。初級から始めても良いですし、いきなり難しいレベルに挑戦しても構いません。
ただし、無料版の場合、最初は各レベル1番目の単元以外はロックされています。解除されるまでは、1番目の単元を復習することにしましょう。
新しい英単語や英語フレーズを暗記
- 並び替えて単語を作る問題
- 選択式の問題
最初は「新しい単語を覚える」から始めます。各単元のテーマに沿った英単語やフレーズが登場します。
出題形式は、アルファベットを正しく並び替えたり、音声での4択、英文の4択などです。サクサクとテンポよく覚えられます。
コースによって、発音が異なる
当然ですが、選んだコース(イギリス英語orアメリカ英語)によって、学習内容やネイティブスピーカーの音声は異なります。
私はアメリカ英語をメインに学習していますので、たまにイギリス英語をやってみると、少し違和感がありつつも新鮮です。
ネイティブ動画・暗記を助けるメモ

自分でメモを追記できます
イギリス英語のコースには、問題の出題時に、ネイティブスピーカーが話す動画や、暗記を助けるメモ(mem)が付いています。
memは他のユーザーが作成したものが表示されたり、自分でも追加することができます。
アメリカ英語には、今のところ動画やmemが付いていないようですが、その分シンプルにテンポ良く学習できます。
繰り返しが効果的「クラシック復習」
一度学習した単語やフレーズも、時間が経つと復習するように促されます。そんな時は「クラシック復習」を選択し、以前覚えた内容をおさらいします。
一度学んだ内容なので、小さな負荷で記憶をより確実なものにできます。
迅速なアウトプット練習「スピード復習」

急いで解答「スピード復習」
「スピード復習」を選ぶと、単元内で学んだ単語やフレーズを一気にテストすることができます。制限時間のある4択クイズを短時間でテンポよく解いていきます。
「瞬間英作文」を次々にこなしていく感じです。間違えたり解答が遅いとライフが減り、3つ無くなると学習終了です。
有料(pro会員)の機能
前述したとおり、私は課金してPro会員だったことがあります。Pro会員になると無料版では利用できない限定機能を使えるようになり、より効率的に勉強できるようになります。
ただし、使ってみて気付いた注意点もあります。以下に有料会員の機能を一つずつ紹介していきます。
ネイティブと学習

聞こえた単語をタイプする問題
ネイティブスピーカーが話す動画(あらかじめ録画された短いムービー)を使って学習できます。
無料版でもイギリス英語のコースを学んでいると、動画が出てくることがありますが、それと同じような感じです。有料版だと、動画のフレーズをディクテーションしたりと、出題形式も若干増えます。
動画だと退屈しない
Memriseは元々質の高いネイティブスピーカー音声を使っており、個人的には動画なんて必要ないとも思っていました。しかし、やはり映像付きの方が多少は臨場感が増す気がします。
発音練習

自分の発音を録音します
発音練習は、文字通りマイクを使ってフレーズの発音をする練習です。お手本が流れた後に、自分の音声を吹き込みます。すると正しいか否かの判定がなされます。
詳しい解説は無い
判定の精度は正直よくわかりません。上手く発音できない場合には「ちょっと違うみたい!」と返されるだけで、具体的な解説は無いです。
せめて、間違っている箇所を教えてもらえると、発音矯正ができるのにと思いました。
ちなみに同じく有料の「スタディサプリEnglish日常英会話コース」のスピーキング練習は、間違っている箇所の指摘と、発音解説の動画が付いています。
リスニングスキル

聞き取り問題だけを学習できます。
ネイティブの発音が聴けるゲームで、リスニング力をアップさせるとのこと。この機能は無料版に登場するリスニング問題とほぼ同じです。聞き取り問題のみをまとめて学習できるモードです。
文法ボット

文法ボットには注意が必要です
クイズを通して文法問題ができる文法ボット、しかし英語学習にメムライズを使っている人には注意が必要です。
私の場合、有料会員になっても全然「文法ボット」を選べるアイコンが出てこないので「おかしいなあ?」と思っていました。
英語コースでは使えない
そして何気なく「ヘルプ」内の英語で書かれた記載を読むと、「文法ボットは、英語話者のためのフランス語・スペイン語・ドイツ語・イタリア語・中国語・日本語コースで利用できる」みたいなことが書いてあります。
ガビーーーン!…、英語コースは「文法ボット」の対象外のようです。
課金する前に教えて欲しかった…
個人的には、この「文法ボット」が楽しそうだったので期待していました。使えなくて残念でした…
チャットボット

チャットボットは楽しいけど…
学んだ単語やフレーズを、チャット形式で実際に使ってみる練習ができます。
コンピュータが投げかけてくる会話に対し、単語を組み立てて返事をしていきます。作成した文章によって、相手の返事が変化するので楽しいし、学んだフレーズを使う良い機会になります。
収録数が少ない
…ところが課金してから分かったのですが、この「チャットボット」、収録レッスン数があまり多くありません。
もしかすると、学習を進めていくと徐々に登場するのかもしれませんが、ぱっと見たところ「イギリス英語」全7レベル内に6回のレッスンしか見当たりません。
この「チャットボット」はゲーム感覚で学べる、とても良い学習方法だと思うので、もっと数多くできると良いのですが…
難しい単語
成績に合わせて、難しい単語を効率よく学習できるとのことですが、簡単に言うとブラックリスト(苦手な単語)機能です。
間違えた単語やフレーズを集中特訓
自分がチェックしたり、以前に間違えた単語・フレーズだけを集中的に練習できます。別にハイレベルな単語やフレーズが新たに登場する訳ではありません。
未修得のものだけをリスト化して学習するのは、英単語学習にとても効果のあるやり方です。メムライズをメインに暗記しようとしている人には、便利な機能ですね。
ちなみに、SVL12000という頻出英単語リストを使ったiPhoneアプリ「PowerWords」にも、便利なブラックリスト機能があります。
オフラインで学習
文字通り、インターネットが無い環境でも学習できるようになります。自宅外で使いたい人や、通信料が気になる人には嬉しい機能ですね。
Memriseの効果・メリット
メムライズは有料Pro会員になることで、より一層のアップグレードすることも可能ですし、無料のままでも快適に使えます。以下にメムライズを使ってみて感じたメリットを紹介します。
余計な機能が無い、シンプル
Memriseを使っていて一番気に入っているのは、アプリの使いやすさです。他のアプリだと、いろいろな機能があり過ぎて、使い方を覚えるのに一苦労です。
しかし、Memriseは良い意味で出来ることが少なく、勉強に集中できます。私のようなおっさんには、シンプルで分かりやすいのは本当にありがたいです。SNS機能なんて要らんのですよ。
テンポが良く、スピーディー
Memriseの出題形式は、どれも非常にテンポが良いです。リスニングクイズもワンタップでできますし、英作文に関しても、作成した文章が正しければ、即座に正解と判断されて次の問題に進みます。
ライバルアプリのDuolingoと比較すると、Memriseの方が学習にスピード感があります。
ネイティブ音声の質が高い
Memriseはコース別にネイティブスピーカー音声が収録されていますが、その質は非常に高いと感じました。他のアプリだと機械音声っぽかったりしますが、Memriseはそんなことなく、スピーカーの演技も上手です。
男女2種類の音声を聞ける
また、男女2種類の音声が収録されているのもメリットです。1種類だけの発音だと細部が分からなかったりしますが、2種類あることで参考にできる情報が多くなり、より発音やイントネーション学習に効果的だと感じました。
ボリュームが半端ない
英語のコースは全部で7つのレベルがあり、その中にも数多くのテーマ別単元が用意されています。もしも全ての単元を終えることができたなら、かなりの英語力アップに役立つはずです。
しかも、前述した通り、イギリス英語とアメリカ英語が収録されているので、2倍楽しめます。「これほんとに無料で良いの?」って感じです。
実際に使っている感覚では、「Duolingo」よりもボリュームがあると思います。しばらく終わりそうもありません。
瞬間英作文(短文暗唱)に最適
「瞬間英作文」とは
英語上達完全マップに詳細が記載されていますが、簡単に言うと「瞬間英作文=短文暗唱」です。非常に単純な英文を無数に作る練習により、自然に英語が口から出てくるのを目指します。
本で勉強するのは退屈
しかし、一般的な「瞬間英作文」トレーニングは、日本語の文章を頭の中で即座に英文にしてアウトプットするので、単調ですが負荷の高い、ストイックな勉強法です。
私は以前、書籍を何冊か購入して「瞬間英作文」トレーニングをしましたが、どの書籍も2~3周やったところで飽きてギブアップしました。
Memriseはゲームで暗記

楽しく瞬間英作文ができる
Memriseなら「瞬間英作文」の練習を様々なゲームを通して行えます。小さな負荷で繰り返し学習するうちに、単語や英語フレーズが自然と頭に刷り込まれます。
書籍で「瞬間英作文」の勉強をするのは、ゴリゴリとした単調なものになりがちですが、Memriseなら楽しみながら暗記ができます。
Memriseのフレーズは実践的
元祖どんどん話すための瞬間英作文トレーニング に対するネガティブな意見としてよくあるのが「英文が教科書的でこなれていない」というものです。
その点、Memriseで学べる英会話フレーズはどれも実践的です。もちろん教科書的な文章も収録されていますが、「このフレーズを今度使ってみよう」とか「こんな風にネイティブは表現するのか」と、参考になる英文が多いです。
Memriseの気になる点・デメリット
復習がしつこい
Memriseでは、単語やフレーズを暗記するために、何回も繰り返し復習が行われます。人によっては、「もう覚えたからいいよ」と感じるかもしれません。そのくらいしつこいです。
ただ、どうしても復習がしたくなければ、新しい単語・フレーズ学習のみをひたすら進めていくことも可能です。
個人的には、素早く復習できるアプリなので、それほど苦になりませんでした。私にとっては「Duolingo」の復習の方が、よっぽどダルかったです。
スピーキング対策が弱い
Memriseの無料版には、スピーキングをする問題形式はありません。
また前述したとおり、有料版には「発音練習」がありますが、具体的に間違いを指摘してくれるわけではありません。メムライズだけで発音をマスターするのは難しいでしょう。
発音練習ができるアプリ
発音のチェックや矯正が可能なアプリに「スタディサプリEnglish日常英会話」「real英会話」などがあります。以下の記事におすすめアプリをまとめました。
文法の解説は無し
Memriseには、文法をテーマにした単元が各レベルに用意されていますが、あくまでフレーズを覚える形であり、基礎から仕組みを教えてくれるわけではありません(まあDuolingoだってそうですけどね)
そして有料機能である「文法ボット」も、前述したとおり、英語コースには収録されていません。
文法学習アプリのおすすめは…
もしも、あなたが中学英語の文法知識も曖昧ならば、しっかりと文法を解説してくれるアプリで学んだほうが力がつくと思います。
ちなみに、私が英文法の知識を付け、TOEIC900点を超えるのに役立ったアプリは「Grammar in Use」です。有料(買い切り)ですが、ゲーム感覚で幅広い文法知識をつけることができます。
キャラクターが少しキモイ
DuolingoにはDuoという可愛らしいフクロウのキャラクターがいて、アプリ内の通貨(リンゴット)で着替えさせたりできます。
対して、MemriseにはZiggy(ジギー)という正体不明のキャラクターがいます。爬虫類テイストの宇宙人って感じです。
勉強するほどキャラが成長する

知り合って間もないのに告白してくるジギー
たくさん勉強するとジギーのレベルが上がって、変身して成長していきます。魚っぽくなったり、蛇っぽくなったりもします。気を使った表現すれば「キモかわいいね」という感じです。
…まあ、これは別にデメリットではありません。
まとめ
今日は、英単語・フレーズ学習アプリのMemriseを紹介しました。
独学で語学を勉強できる英語学習アプリは「Duolingo」が有名ですが、「Memrise」もまた違った切り口で学習できます。どちらも基本無料で楽しめますから、試してみるのも良いでしょう。
2018年9月追記
ちなみに、2018年9月現在で私が使っているアプリは【スタディサプリ ENGLISH】日常英会話コースです。
無料でも使えるメムライズと違い、スタディサプリは有料です。しかし内容や機能面が非常に充実しています。
もし月額980円(税抜)ほどの出費が許容範囲であれば、スタディサプリも検討してみてはどうでしょうか。
スタディサプリ日常英会話コースの使い方や感想は以下の記事にまとめました。