ふと改めて勉強がしたくなったので、力試しに2018年(平成30年)のセンター試験を受験しました。学習期間は本番前の約5か月間です。
受験科目は英語(リスニングを含む)、国語(古文・漢文含む)、地歴公民(現代社会)です。
まとまった時間を勉強し、いろいろな参考書やアプリを使いました。せっかくなので、私のセンター試験受験ノウハウを公開したいと思います。
今回は国語についての話です。
目次
学習開始前の状況
20年近く前にセンター国語を受験し、当時は約8割の得点率でした。当たり前ですが、その後は全く国語の勉強はしておらず、普段からたくさん本を読むタイプでもありません。
今回はほぼイチからの勉強スタートとなりました。目標の点数は8割(160点)以上に設定しました。
過去問題集をやってみた
まったくの対策なしで何点取れるのか、過去問題集を買って少しやってみました。
最初は6割~7割の正解率
現代文は6~8割の正解率、古文・漢文はすっかり知識が抜けており、本文の内容理解すらできない状況(正解率5割くらい)でした。合計で120点~140点ぐらいだと思います。
最初はそもそも全体を通しでやれるスタミナがありませんでした。
その後、いろいろな教材を使った
以後、主に古文漢文の教材(各種参考書・アプリ・YouTube動画)に取り組みつつ、過去問題集で進歩をチェックするという流れで学習を積み重ねていきました。
ちなみに、私がセンター国語の受験に使用した教材は以下の記事にまとめました。参考にしてみてください。
過去問題集の点数推移
河合塾「大学入試センター試験過去問レビュー国語 2018」(通称:黒本)を購入し、過去問17年25回分を本番までに定期的に解きました。
- 学習初期に2001~2006年度の問題を解き、6割~7割の正解率(120点~140点台)
- 高難易度の問題(2013年度追試験、2014年度本試験)では、正解率(得点率)6割~7割と撃沈しました。
- 普通の難易度(平均点)の年度は、大体150点~175点の範囲で推移した。
※参考:私の年度別の得点推移(11年分)
最終的に8割取れるようになった
得点推移を一覧にしてみると、点数は横ばいで、実力にあまり変化が無いように見えます。しかし自分の中では、徐々に安定して問題を解ける感覚がありました。
ただ、8割を確実に取れるという自信は最後まで持てませんでした。国語に関しては、点数がバラついてしまい、自信を持てない受験生も多いのではないでしょうか。
過去問についての考察、思ったこと、アドバイス
センター国語は年度により難易度に差がある
一般的に追試験は難しいだとか、ある年度は難しかったとか言われます。そして私の結果を見る限り、それが当てはまるように思います。
難易度が高い(平均点が低い)年度は、私の得点も連動して下がっています。ほぼ同じ時期に解いているのに、点数に50点以上も差があります。
過去問で失敗しても気にしない
過去問を解いていて、目標の点数が取れないと落ち込んだり、焦ったり、諦めてしまいがちですが、結果に一喜一憂してはいけません。
難しい問題でも諦めない
むしろ難しい時こそ、大崩れをしないように落ち着いて我慢するように心がけます。難しければ、周りの受験生の点数も伸びないので、相対的に自分の順位が上がります。
失敗のダメージを最小限に抑えるのも、大学受験における合格のコツです。逆に普通の難易度の時は、キッチリと目標点数を取りたいです。
自分の実力を把握しておこう
過去問は数年分解いて、難易度の違いによる自分のスコアレンジ(点数の幅)を把握しておきましょう。客観的に考えると、本番も大体その範囲に収まるわけですから、メンタル的に落ち着くことができます。
過去問は4分野(評論・小説・古文・漢文)の時間を計る
センター国語では特に試験時間の配分が重要です。過去問をやるときは4分野でラップタイムを計り、自分の実力やペースを把握しましょう。
時間配分は必ず守る
私の場合は大まかに「評論20分、小説20分、古文20分、漢文15分、見直し5分」のペースを保つことにしました。
評論で時間を大幅に過ぎてしまいそうな時は、いったん保留にし、小説に進むことをルールにしておきました。
試験はトータルスコアが大切です。一つの分野にこだわって、ほかの分野で失敗したら意味がありません。
過去問をバラバラに解くのもアリ
私の場合、学習開始直後は通して文章を読むスタミナが無かったので、4分野をバラバラに解きました。
いっぺんに国語全部を解くことに対し、負担が大きいと感じる場合は、少しずつ取り組むことで勉強へのハードルが下がり、勉強時間確保とモチベーションアップに良いと思います。
古文・漢文は知識が付いてから
ただし古文・漢文については、基礎知識が付いていない段階で、むやみに過去問を解いても意味が無いです。ある程度の文法知識と単語、句形をインプットしてから練習問題や模試を使いましょう。
特に過去問の数は限られているので、無駄に消化してしまうともったいないです。
古文・漢文は積み重ねが大切
正直、現代文の勉強法については、いまいちよくわからないまま本番を迎えてしまいました。
しかし古文漢文に関しては、古典文法や漢文の句形、それぞれの単語をしっかりやれば、文章が理解でき得点も安定するという実感を得ました。
国語の得点を上げたい、安定させたい受験生は、まずは古文漢文の基本的なインプットをしっかりやることです。裏切られる事は無いと思います。
(余談)評論文と古文は最後まで苦手だった
勉強を進めるうえで、古文は内容が女々しかったり、いきなりお化けが出てきたりするので「何言ってんだコイツ?」というシラけた気持ちになりました。
あと、奴らは何でいちいち歌を詠みたがるのでしょうか。「気取ってんじゃないよ」と言いたいです。対して漢文は人生訓や組織論的な話も多く、おっさんには楽しめました。さすが中国三千年の歴史です。
そんでもって、評論文もうざいです。ドヤ顔で自慢げに難しい文章を書く姿が目に浮かびます。社会人たるもの、老若男女誰が読んでもわかりやすい文章を書いてくれないと困ります。
…などと、一人で怒りながら勉強していました。
さて本番の結果は 2018年度センター国語の点数

結果発表だニャン!
4分野それぞれで約8割を取ることができました。特徴が無く、地味な点の取り方とも言えますが、これで良いんです。国語でホームランを狙う必要はありません(国語が得意な人は高得点を狙ってください)
だからどうしたという感じですが、おっさんでも勉強をすれば、それなりにできるようになりました。高校生や社会人、中高年の方でセンター試験を受ける人がいたら、参考にしてみてくださいませ。

センターから届いた成績通知書
【追記】センター直前期 勉強のコツ&心構え
センター試験の直前期(12月・1月)に私がやっていたことや勉強法をまとめました。ぜひご覧ください。