30代の社会人でありながら、改めて勉強がしたくなり、力試しに2018年(平成30年)のセンター国語(古文・漢文含む)を受験し、約8割(163点)を取得しました。
学習期間(約5か月間)における過去問題集の得点推移や考察は以下の記事の通りです。
今日は、センター国語を受験するうえで私が利用した教材等(参考書・問題集・アプリ・YouTube)の具体的な紹介をします。
当時は気にしていませんでしたが、終わってみるとたくさんの参考書や問題集、アプリ等を使っていました。なお1度しか読んでいないものも含まれています。
参考書・問題集
センター試験 過去問題集 国語
別に「赤本」でも「黒本」でも「青本」でもお好みで良いと思います。私は黒本を定期的に解いて自分の実力を測ったり、ペース配分を確認するのに使いました。
過去問題集が無いとセンター試験対策は始まりません。最初に一度やって自分の現時点の実力を把握するのも良いでしょう。
入試漢字マスター1800+
センター国語では漢字が10点分出題されます。社会人でも普段から練習していないと全然漢字など書けません。漢字を覚えるために購入しました。
実際には、ボリュームが多いこともあってやりこむところまで行かず、軽く流しただけで他の漢字学習アプリで勉強しました。私はどうも本を使って勉強するのが苦手です。
きめる!センター現代文
ずっと現代文を感覚と消去法で解いていて、そのままでもよかったのですが、評判の良いこの参考書を買って解法を学ぼうとしました。
2周ほどしましたが、結局最後まで解法を理解して現代文に自信を持てるところまではいきませんでした。
私の場合、学習期間の余裕が無く、現代文よりも古文漢文に学習時間を費やしたことが、現代文が伸びなかった理由の一つだと思います。
現代文ゴロゴ 解法公式集1 センター試験編
後で述べる古文読解ゴロゴが良かったので、現代文ゴロゴも買ってしまいました。読んではみたものの、あまり身に付きませんでした。私にはあまり現代文の才能がないのかもしれません。テキトーな人間なもので。
ちなみに、上で述べた「きめる!センター現代文」もそうですが、実際のセンター過去問を使って解説が行われるので、あとで自分で過去問題集を解くときに答えを知ってしまっていて、正確な実力が測れなくなるデメリットがあります。
富井の古典文法をはじめからていねいに
古文はイチからのスタートだったので、この参考書を選びました。2周ほどしましたが、いかんせん私のレベルが低すぎたせいか、この本だけで知識が十分になった気はしませんでした。
また、個人的には文章が口語調(授業を文字起こしした感じ)だったり、別冊と頻繁に行き来する構成になっているので、勉強しづらく感じました。私にとっては他の本を選んだほうが良かったかもしれません。
ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル
上記「富井の古典文法~」を一通り読んだ後に、文法の演習のため購入し、2周ほどしました。
ステップアップノート30をやることで、少しだけ古典文法の理解度がマシになってきた感じがしました。理解度がゼロから30%になったという感じでしょうか。
古文読解ゴロゴ
ステップアップノート30で学んだ文法知識を、文章の中で理解するために古文読解ゴロゴを購入しました。結果的にはすごくよかったと思います。
古文読解ゴロゴでも重要な文法事項の解説がされているので、「富井の古典文法~」であいまいに身につけた文法知識が補完され、文章の理解ができるようになってきました。
古文読解ゴロゴはセンター本番までに3周ぐらい読みました。しだいにセンター古文の文章が読めるようになってきました。
読んで見て覚える 重要古文単語315
古文単語を覚えるために購入しました。一通り読んで覚えて、時々見直したりしました。
私の場合、紙媒体での学習よりもスマホ学習のほうが好きなので、並行して他の単語学習アプリを使ったり、YouTubeチャンネルを見たりして古文単語を覚えました。
新マンガゼミナール 「源氏」でわかる古典常識
マンガという言葉につられて購入しました。当たり前ですが、このマンガだけで受験の知識が付く訳ではなく、まあ読まないよりはマシな感じだと思います。
私のように学習期間に余裕のない受験生は、まず古典文法や単語の学習に時間をメインに取るべきです。もし時間が余ったら古文常識をやるくらいの方がいいと思います。
漢文早覚え速答法
漢文の知識がすっかり抜けていた私は、最初に「漢文早覚え速答法」を購入しました。
しかし、どちらかというと「漢文早覚え速答法」も「富井の古典文法~」と同じく、基礎知識が少しは入っている人向けだと思います。
一周しましたが、これだけで充分な漢文の知識を得ることはできませんでした。漢文理解度ゼロ~30%になった感じです。別に他の参考書を使ってもよかったかな、という感じです。
ステップアップノート10 漢文 句形ドリルと演習
漢文早覚え速答法を読んだりして、一通り句形の知識をインプットした後に「ステップアップノート10」に取り組みました。2周ぐらいはしたと思います。
「ステップアップノート10」をやることで、やっと句形の知識が定着しだしたように感じます。理解度が30%から50%に上がった感じです。
漢文ゴロゴ
重要な句形や単語が一通り網羅されており、解説もわかりやすいです。漢文ゴロゴはセンター本番まで3周ぐらい読みました。
何度も読むことで漢文の知識が増えるのを感じましたし、センター漢文の問題もかなり解けるようになりました。お勧めです。
スマホアプリ
「漢検2級 無料!漢字検定問題集」
漢字の勉強のためにインストールして使いました。センター試験の漢字問題は漢字検定2級レベルとのことです。
このアプリでは「読み」「書取」「部首」「送り仮名」「対義語・類義語」「同音・同訓異字」「誤字訂正」「四字熟語」「熟語の構成」全9分野の学習ができますが、センター試験に役立ちそうなところだけ選んで勉強しました。
「大学入試によく出る手書き漢字クイズ」
- センター漢字を年度別に練習できます。
- 指でなぞって漢字を書きます。
- 手書きすると、即座に判定されます。
こちらも漢字学習アプリです。全部で1000問も収録されています。このアプリはほぼ全問正解できるくらいまでやりました。空き時間や気分転換にちょっとやるぐらいなので手軽で楽しいです。
このアプリの学習が終わるころには、センター国語の漢字問題でかなり正解できるようになりました。センター試験の過去問題集をやった後に、当該年度の漢字問題の復習をこのアプリでするのが良いと思います。
理解を深める 核心古文単語351
- アプリのオープニング
- 用例からの4択クイズ
- 単語だけの4択クイズ
古文単語を覚えられるアプリです。無料ですがかなり良くできているのでお勧めです。
時間があるときに、このアプリを開いて何度も勉強すれば、単語の意味が自然に頭に入ってくると思います。有料だったとしても許せるぐらいに私の勉強に役立ってくれました。
YouTube動画
私はスマホを使って、勉強のやる気がいまいち出ない時や、寝る前などにYouTubeの学習用動画をたくさん見ました。
スマホで動画を見ているだけでもかなり知識が身に付いたと思いますし、あまり疲れない勉強法なのでおすすめです。
私が特に視聴したものを紹介します。
hitorinokokugo 入試直前!古文単語10個ずつ覚えるで!
この方が誰なのかは存じ上げませんが、授業の動画をたくさんアップロードしてくれています。
ちなみに「入試直前!古文単語10個ずつ覚えるで!」シリーズは、全32回あります。私はこの動画を寝る前などに延々聞いていました。音声だけでもなんとなく単語力を身につけることができました。
誰だかわかりませんが、お礼を言いたいです。
「先生、あんたのおかげで一人のおっさんがセンター国語でそれなりの点数取れたよ!」
映像授業 Try IT
高校古文
高校漢文
家庭教師のトライがネットに公開している授業です。各動画がだいたい15分~25分ほどで構成されており、構成もコンパクトにかつしっかりと練られていて素晴らしいです。
担当している講師の方の語り口なども親しみやすく、楽しく学べます。無料なのが信じられないクオリティです。
私は大学受験から20年近くのブランクがあり、学習開始時は古文・漢文の知識はすっかり抜けていて、イチからのスタートでした。
もし同じようにはじめから勉強するような方は、私の教材を参考にしていただければ、おそらく最終的に同じような点数ぐらいは取れると思いますので、励みにしてもらえればと思います。